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「うすく彩る」F4・エッグテンペラ/パネルに白亜地

白ひげのつぶやき

2015年ぐらいまでは油絵具とテンペラの混合技法をやっていて、それはそれで面白かったんだけどテンペラ画というより油彩画に近くなっていくのが嫌になったのね。元々ボッテチェリのようなサッパリした雰囲気がほしかったので思い切って卵黄だけを使った技法に変えたんだよね。これも一長一短あるんだけど独自のやり方を開発しながらたのしんでいます。ということで今回は薔薇を描いていくぜ!

完成作品

静物デッサン(鉛筆)あとりえの片隅でデッサン道場

STEP.1

今回の静物画は下絵のアウトラインをそのまま転写せずラフにあたりを捉えていきます。アイボリーブラック、イエローオーカー、チタニウムホワイトを使用しています。

STEP.2

ある程度描いた段階でSTEP.1で使用した色を混ぜ合わせ刷毛塗します。その後、同じ繰り返しでアウトラインをより鮮明に描いていきます。

STEP.3

背景にもタッチをいれ全体感を探っています。タッチはただの陰影というのではなく模様という解釈で描いています。

STEP.4

ここで全体にSTEP.2と同じく刷毛塗りをします。かなり薄めに溶いて2層、最後に金泥を1層塗りました。

STEP.5

ここからは仕上げに向かって緊張感たかまる仕事になります。塗らないところは金泥がのぞく感じになりますので失敗はできません。(結果的にはほとんど金泥はかくれますが)

STEP.6

薔薇にほんの少し色味を加えます。コバルトブルー、ローズマダー、とアイボリーブラック、イエローオーカー、チタニウムホワイトを適量混ぜて描きます。ほとんどタッチ(ハッチング)で描いています。背景にはたたき筆を使い、ザラッとした絵肌を作っています。

完成

実はSTEP.8から思いのほか時間がかかりました。淡い怪しげな薔薇にしたかったので色味は最小限に抑えています。適当に乾かしたらテンペラ専用のニスを塗って完成です。

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